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2010.3.12 VENDEX JAPAN


2010年3月9日〜12日まで開催されたリテールテックJAPAN内にて、
特設された自販機の展示会「VENDEX JAPAN」を見てきました。


東京ビッグサイト 東2ホールにて

自販機ミュージアム

VENDEX JAPAN 2010の入り口はいきなり自販機ミュージアム。
過去の自販機と現在の自販機の比較から。

いきなり置いてあるのが世界最古の自動販売機と言われる聖水の自販機のレプリカと、噴水ジュースの自動販売機。 噴水ジュースは動くのか動かないのか分からないけど、今回も動かしていない。

聖水自販機はレプリカとはいえ、元は2000年以上前に作られたもの。こんな仕組みを2000年も前に考えたとは、人間ってやっぱりスゴイ。


展示 聖水の自販機(レプリカ)

展示 噴水ジュースの自販機(サンデン)

展示 サーペンタイン方式自販機

ビデオ 水平型コカコーラ自販機

ビデオで過去の自販機を流していた。 例えば日本最古の自販機は切手の自販機、発案者は実は丸型ポストを考えた人と同じ、など。 そのビデオで紹介されていたのがこの水平型コカコーラ自販機、こんなのはもちろんnomも見たことない。 どこかで見つけた人がいたら教えてください。
野菜・鶏卵・自動販売機

今回の開場内でも特に目立っていたのがこの自動販売機。ピープルの広報担当者によると、1週間前に入荷したばかりの新製品でまだどこも使っていないとのこと。 自販機の中はとてもシンプルで、お金を入れるところと商品のボタンへのケーブル、そして結露防止のヒーターくらいしかない。

でも、1000円札使える野菜自販機は画期的。これなら単独で置いてあっても安心。ただし防水が完全ではないので、必ず屋根のある小屋みたいなところに置いてほしいとのこと。

韓国製で、日本製の同じような機種に比べるとかなり安く買えるそうだ、野菜や卵の自販機としての他、この取り出し口の大きさに入るものなら何でも使える。 お楽しみBOX自販機とか宝くじの自販機とか、アイデア次第ではかなり売れるかもしれませんね。

株式会社ピープル
http://www.jidouhanbaiki.co.jp
おしぼり自販機と携帯自動充電機

おしぼり自販機は焼肉屋チェーン店やゴルフ場に設置されている。おしぼりはトイレットペーパーのようなロールになっており、 中で切ってお湯や水をかける仕組み。1回の補充で200枚くらいおしぼりが出せる。
携帯充電機は、漫画喫茶やパチンコ店などに設置。1回20分で100円で提供しているところと無料で提供しているところがある。 DocomoのFOMA、mova、au、Softbankの他にiPhoneやiPodも充電できるのが便利。 nomも充電させていただいた。もちろんおしぼりも使いまくった。

株式会社ピープル
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50円ドリンク自販機と食券販売機

その他ピープルについて、いろいろ話を聞いた。以下、P=ピープルさん、n=nom。

P「例えばこの自動販売機、ドリンクが50円や80円で売ってますが、これで利益が出ると思いますか?」
n「元取るのがやっとだと思いますが・・・。」
P「これでも利益出るんですよ、1本の仕入れが20円や30円程度ですから。」
n「えっ、こんな安いのに利益出てるんですか!」
P「はい。このドリンクを100円位で売って1ヶ月当たり10万円程度儲けてる場所もありますよ。」


P「あと、この食券販売機いくらすると思いますか?」
n「20万くらいですかねぇ・・」
P「新品だと100万近くします。グローリーさんので110万くらい。」
n「そんな高かったんですか、知らなかった。」
P「うちでは中古の質の良いものを40万円程度で提供しています、中のメニューなどセッティング込みでね。」

P「うちの社長は、”アッコにおまかせ”も出たことあるんですよ。」
n「もしかして、あの自販機で儲ける主婦の回ですか?」
P「そうです、あれうちの会社。フリースタッフという自販機の設置場所を探す方を登録しています。 登録料1万円ですが500人ほどいます。現在は関東圏内が中心ですが、他の場所の方でも検討はしますよ。」


ピープルさんはやっぱりすごい。置いてある自販機は新しい技術のものではないけど、アイデアは他のどこのメーカーよりも斬新だ。 自販機のリサイクルや低価格化に力を入れているのにすごく好感が持てる。 今回のVENDEXの中で実は唯一お話をしたメーカーであった。

株式会社ピープル
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感想

今回は、前回のVENDEXから2年というスパンでの開催となったが、今回の目玉というか方向性というのをいまいち見出せなかった。
前回はかなり盛り上がっていた印象があったが今回は控えめ、企業ブースが少なかったのが残念。
自販機もやっぱり不況の波に押されているのか、ドリンクを定価で売って利益を出すのは難しい時代になってきたし。
省電力化など環境への対応は産業界でもトップクラスのようなので、その技術力を生かしてもっと盛り上がってほしいなぁ。


2010.3.20

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nom 監修「ノッポさんと巡る昭和のスキマ探訪 自販機編」
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